
遅ればせながら「かぐや様は告らせたい」の映画を見てきました。
カップルや友達同士(男同士、女同士)や主婦層もちらほら。
笑いは全く起きていませんでした。なんか悲しかったな。(大阪でみました。)
おそらく原作未読の出演俳優陣のファンなのかなという印象でした。
おそらくストーリーについていくのに必死だったのかな。
私個人的に面白いかどうかで言うと、面白かったですよ。原作がいいですからね。
あと途中からは、よくもまぁこんな感じにしてくれやがったなと面白がれたのでまぁよしとする。
こんな感じになるならもっと佐野二郎のナレーション増やしてコメディよりした方が良かったのでは?
どちらにせよ、ラブストーリーメインなのかコメディメインなのかはっきりさせてほしかったですね。
さて、映画の気になったところを上げていきましょうかね。
ストーリーの切り方が雑だった
上映時間2時間で、かぐや様の良さを伝えようと思ったらかなり難しいと思います。
しかも先にアニメ化されており、アニメと同じところで幕引きはしないでしょうし。
やるんだったら、白銀が生徒会長に再立候補あたり(6巻終了時点)でうまくできなかったのかなーと。
まぁ難しいところだったと思います。が、しかし詰め込みすぎじゃね?
実写化された部分に関しては、オリジナルを除き、かなり原作に忠実に描いていたように感じました。
ですが、生徒会長選挙までを2時間ってね。無理がありすぎる。
かぐや様のお話は、ラブメイン回とコメディ回があるんですよ。
で、こういう映画で詰め込んじゃう場合、ラブメイン回が多くなります。
かぐや様の魅力はラブメイン回とコメディ回のギャップ、緩急だと思っています。
ラブストーリーが好きな人はコメディ回を盛大なフリとしてみると、ラブメイン回がよりエモく感じるのです。これは逆もしかり。
どっちも好きだよーって人は、どこから読んでもフリの最中にいるので、ラブメイン回もコメディ回もどっちもずっと面白い!って状態が続きます。
なので、ラブメイン回を主に切って張られるとなんか単調に感じてしまうんですよね。
実際にラブメイン回の神回「花火の音は聞こえない」もあんまり感動できませんでしたし。
「心臓の音がうるさくて・・・」のところは、なんか橋本環奈が上手いこと言い始めたで!と思ってしまいましたもんね。自分は内容知ってんのに。(笑)
やはり原作を読んだ時の感動瞬間最大風速は超えられませんね。
もっとうまいことでできなかったのかなーと思っちゃいました。
かぐやがTwitter始めるところとかのハーサカとの掛け合いとか昔のかぐやとかね。
だって壁ダァン回の次のカットからちん〇ん回始まってましたからね。(笑)
「え!?この話終わった!??」と目がテンになりましたよ。前のめりにもなったしね。さすがにコケはしなかったですけど。
新喜劇ならコケるところでしたね。(笑)
正直なところ、印象に残りやすい回ばっかり選んでないですか?
まぁ印象に残さないといけないから仕方ないですけどね。
それだったら、花火回周辺を手厚くするとかね。なんかあったでしょって。
原作未読の方も楽しめるようにって考えると、こうなるのかなぁ。
藤原千花役:浅川さんの頑張りが素晴らしい
では、各キャストは役にハマっていたのか?
演技の上手い下手はよくわからないので言えないですが、とにかく役と合っているか、キャライメージに合っているかが大事かなと思っています。
原作・アニメと実写映画は別物だという人もいるかとは思います。私はどちらかといえば原作至上主義。
とはいえ、原作の良さが伝われば何でもいいと思っている派でもある。(笑)
とにかく浅川さんが頑張っているなという印象でした。「あ、すげー!!」ってなりました。
他のキャストの方たちは、アニメの先入観があって、慣れるのに時間がかかりました。
ですが、浅川さん演じる藤原千花はそのまんま出てきたな!と感動しました。
映画公開前のかぐや様の映画特番みたいなやつで、メイキング映像が流れていたときに、声が高すぎてむせているところを見てしまったのもあるかもしれません。
また役柄的に言えば、アニメ化が決まる前から”藤原千花はアニメ声”という設定があったので、そこを忠実に守ってくれたんだと嬉しくなりました。
映画オリジナル部分はあまり良いとは思えなかった
こう書くと追加されたのかなと思う方もいると思いますが、違います。追加ではありません。改変です。
まぁオリジナルなんでアレなんですけど、キャラ設定の載せ替えするくらいだったら、
ミコちゃんと大仏さん配役して、ちゃんと生徒会長選挙やり切ったらよかったのでは?
まぁオリジナルなんで何も言えないですけど・・・
ただ私の思っていたタブーを犯してきたなって思っています。
豪快なネタバレになりますが、
- 仮にも好きだと言っちゃう
- 偶然とは言えキスしちゃう
「これはやったらあかんやろ・・・」と唖然としました。
大きな理由としては、
この後に原作読んで楽しめるのかな?
っていうこと。
原作でも溜めに溜めた演出をこうもサラッと出されたら、原作の感動が・・・
映画みてから原作読む人の感動が薄れてしまわないかが心配です。
さっさと原作読んだ方がいい
で、結局この映画どうなの?
と聞かれれば、平野さんと橋本さんの顔面造形美が見たいなら行くべき。と答えるかな。
冒頭5分は本当にそんな感じでしたし。実際美しい。
橋本環奈マジでかわいい。目をつぶるとき白目見えてるのも、もはやお可愛い。
かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~(体験版)としてならアリ。
チケット1500円ぐらいで”かぐや様は告らせたい”を全部楽しめるなんて都合のいい話はないですからね。(笑)
この映画だけでかぐや様を十分に楽しめるのかって言われれば、その選択肢はNo!!圧倒的にNo!!なので、
いっそのこと全巻一気に買った方がいいです。
アニメ化・映画化されているので、面白いことには間違いないんですから。
また、アニメからかぐや様を楽しむのもアリですね。アニメなら映画で描かれていないシーンが出てきますからね!
それ言い始めたら原作は取りこぼしなく、文字通り全部見れるんですけどね(笑)