漫画紹介

ワールドトリガーは「遅効性SF」というコピーにピッタリの、他の作品とは一味違うバトルマンガ!

ワールドトリガーはマジですごい漫画なんだぜ!っていうのを知ってほしくて、その理由を大雑把に3つに絞っています。

  • ワールドトリガーって面白いの?
  • どんな漫画なのか気になる・・・?

という方はぜひとも最後まで読んでみてくださいね!

略称は「ワートリ」で、キャッチコピーは「遅効性SF」です。

このキャッチコピーがまた秀逸で、これ以上ないってくらいなんです。

たった5文字でこんなにもワートリを表現できるのかって思うぐらい。

各巻にもそれぞれのキャッチコピーが帯についているので、確認してみてください。

一回読んでから、帯のキャッチコピーを見ると、

SABR
SABR
ほんまそれな

となること間違いなし。

以下は軽いあらすじとポイントまとめです。

28万人が住む三門市に、ある日突然異世界への「門(ゲート)」が開いた。門からは「近界民(ネイバー)」と呼ばれる怪物が現れ、地球上の兵器が効かない怪物達の侵攻に誰もが恐怖したが、謎の一団が現れ近界民を撃退する。一団は界境防衛機関「ボーダー」を名乗り、近界民に対する防衛体制を整えた。結果、依然として門からは近界民が出現するにも関わらず、三門市の人々は今日も普通の生活を続けていた。

門が初めて開いてから4年半が経過し、三門市にやってきた空閑遊真が、三雲修に出会う所から物語は始まる。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
おすすめポイント(ざっくり)
  • 主人公が4人
  • 考え抜かれた人物設定
  • 美しいまでの集団戦

主人公が4人

ワールドトリガーという作品には主人公が4人います。(作者:葦原先生談)

そのことにより、4人それぞれに感情移入しながら読むと同じストーリーでも楽しみかた、物語の見え方が変わってきます。

「このシーンの時、あのキャラはなにしてたのかな?」

とか考え始めたらもう止まりません!

ということで、1人ずつ軽く紹介していきます。

1人目:空閑遊真(くがゆうま)

1人目の彼は、門(ゲート)の向こうの世界から来た少年。

こっちの世界の人からは”近界民”(ネイバー)と呼ばれ、敵とみなされています。

しかし、2人目の主人公である三雲修と出会い、近界民から三門市を守る組織である”ボーダー”に入隊することになります。

まぁ、サラッとボーダーに入隊するとか書いちゃいましたけど、入隊するまでのいざこざもまた面白かったりするんです。

近界民から人々を守る組織に近界民が入隊するって駄目なんだけど、まぁ訳アリっとことで。

2人目:三雲修(みくもおさむ)

ジャンプ史上最弱なんじゃないかってくらい弱いのがこの三雲修。

修はとにかく戦闘以外での活躍が凄い。(遊真を入隊させるなど)

その独特の思考回路ゆえの作戦立案や行動によって、「すぐ倒せるのに、ずっとその戦場のキーマン」のポジションにいるのです。

自分が弱いことを自覚しているのがまた厄介。

弱者の発想を侮ってはいけない。

3人目:雨取千佳(あまとりちか)

ワールドトリガーにおける戦闘に重要である”トリオン”を規格外な量持ちあわせる少女。修と同じ中学に通っています。

トリオンとは・・・NARUTOのチャクラ、BLEACHの霊圧みたいな感じ。トリオンを消費して武器を生成したり、銃を撃ったり・・その他いろいろ。

トリオン量で強さが決まるといっても過言ではないのがワールドトリガーの世界なのです。

兄が近界民にさらわれ、その兄を救出したいとボーダー入隊を希望し、向こうの世界(近界:ネイバーフット)への遠征に行きたがっているのです。

4人目:迅悠一(じんゆういち)

作中でチート級の副作用(サイドエフェクト)を持つボーダー隊員の青年。あえてサイドエフェクトの能力はここでは伏せています。(笑)

サイドエフェクトとは高いトリオン能力を持つ人間にまれに現れる特殊能力のこと。

この迅のもつサイドエフェクトは非常に有用ではあるものの、その能力ゆえに悩まされることが多々あるんです。

しかし、このサイドエフェクトなしでも、他のボーダー隊員とは別格の戦闘能力をもち、上の3人の先輩隊員にあたる。

考え抜かれた人物設定

ワートリにはかなりの数のキャラが出てきます。

しかし、モブキャラがいないのがワートリの魅力の1つ。読めば誰かにハマること間違いなし。

ちなみに私のお気に入りは・・・

総合的には、「あなた人生何周目ですか?」と聞きたくなる東さん。

キャラ的には”カメラ目線で敵を斬る”イコさん。(ぶっ倒されるときもカメラ目線。)

てな感じ。両者とも後半にかけて本気出してきます。気になる方は全巻一気にどうぞ。

ちなみにこのイコさんは”僕のヒーローアカデミア”の22巻に葦原先生の書き下ろし漫画で登場しちゃうようなキャラなのです。理由はよくわかりません!

さて、本題に本題に戻りまして。

作者である葦原先生がなかなかの設定厨のため、登場人物の相関関係がしっかりしすぎています。

「そんな設定まであるの?」といいたくなるようなことがありすぎてもうね・・・。

○○と○○は同じ学校の生徒会で会長と副会長です。

みたいなのとかいろいろあります。

ボーダーという組織には、若い隊員が多くて普段は学校に通っていたりします。

そのなかでも”進学校組”や”普通校組”がいたり”お嬢様校組”がいたりします。

ボーダー内ではほとんど話すシーンがないのに、あいつとアイツは学校ではめちゃくちゃ仲良しとか普通にあります。

それで気を抜いていたら、急にあだ名で呼んじゃうシーンがでてきて

「そうだったーこの2人仲いいんだった!!」ってなります。

ストーリ—も面白くて続きがいつも気になっているんですが、この人物関係も楽しめるのがワートリなのです。

このデータブックはワートリを楽しむには必須のアイテムです。これさえあればすぐに沼にハマる・・・。

まだ出てきてないキャラが何の武器つかうのかとか全部乗ってますからね。(笑)

美しいまでの集団戦

ワートリは戦闘描写もクオリティが高くて惚れ惚れしてしまいます。

1対1の戦いも良いですが、やはりワートリといえば集団戦でしょう!

なぜ集団戦がそんなに映えるのか?

それはボーダー隊員が基本的に部隊を組んで戦闘を行い、しかも使用する武器がある程度決まっているからです。

近接武器3種・中距離弾丸4種・狙撃銃3種・オプション系10種くらいあり、細かく分けるともっとあります。(これらをノーマルトリガーといいます。)

ボーダー隊員は基本的に、この中から最大8種装備して戦闘を行います。

武器がある程度規格化されているので、隊員同士の連携がきれいに映り、部隊の垣根を超えた連携も見せてくれる胸アツぶりなのです。

トリガー武器は規格化されていますが、使い方に決まりはないので、使う人の発想や熟練度が戦いを大きく左右してきます

武器が規格化されていることで、キャラの能力(トリオン量やサイドエフェクトなど)がより引き立つ=内面的オリジナリティ出てくるのです。

そして、ボーダーでは部隊同士で戦うランク戦というものを訓練の一環として行っており、このランク戦も面白いんですよね。

三つ巴・四つ巴とか普通にやってますからね。見ごたえが凄い・・

しかし、漫画のカット割り的にはやはり限界があるわけで、各キャラの裏の動きを推測するのも楽しいんです。

「お前、こっそりこんなことしてたんかい!」「エース級がバチバチやり合ってるけどあいつらなにしるんやろ?」

考えだしたらもう止まらない・・

基本的に部隊を組んで戦うと書きましたが、基本があれば例外もあるということでね、部隊を組まずに戦う人もいるんですよ。

そういう人達はノーマルトリガーとは性能が別格のトリガーである黒トリガー(ブラックトリガー)を持っているのです。

黒トリガーはオンリーワンの性能で、いわゆる能力ゲーな部分です。

「いや、この黒トリガー初見じゃ無理ゲーすぎる・・・」ってのがたくさん出てきます。

そんな無理ゲー能力に対して、ノーマルトリガーの連携で挑んでいくのもワートリの醍醐味でもあります。

もちろん、黒トリガー同士のタイマンバトルの激アツなわけで・・

黒トリガーは武器の能力が前面に出てくる=外面的オリジナリティが引き立っているのです。

ワートリでの戦いは

  • 数が多い方が有利
  • 最大の武器は情報共有

であると学ばせてくれます。

ワートリはほんとに読んでみて!!

なにが言いたいかって、ほんとワートリはいいよってこと。

バトルも人物の動きもストーリーもどれもすごいのよこれが。

読み返すたびに面白さに気づいていく、新しい気づきがあるんです。

最新話が更新されるたびに、読み返してもいいくらい。(実際に私は最新話のたびに、出てきたキャラの過去のセリフとか、キャラブックをみまくります。)

現在ワートリはジャンプSQで連載中なので、月に一回の最新話更新。いまのところワートリのためだけにジャンプSQ買ってます(笑)

つまり次の更新までに1か月ある!余裕で読み返せるよね。

読んで損はしない。それだけは断言できます。

まずは5巻まで読んで判断してみて!

途中までだと続きがきになっちゃうと思うので、やっぱり全巻一気がおすすめかな。