



遊真は黒トリガーが常に起動しているため、トリオン体で生活しています。
そしてその黒トリガーの能力は「学習・進化・成長する」という能力だと考えています。
では、なんでもかんでも学習してしまうのかというとそういうわけではなさそうです。
学習にて自分のものにするには遊真の「意思」が必要なのではないかと考えられます。
遊真の黒トリガーでの学習の成果から順を追って説明していきます。
レプリカの「印」
遊真の使う「印」はレプリカから学習したものだと考えています。
理由としては、遊真が「印」を生成したり、多重印・合成印を使うには時間がかかるとBBFに書かれています。
レプリカ先生は一瞬でできますからね。
ともに戦い過ごす間に少しずつ学習したのだと思います。
三輪の使う鉛弾をコピーしてさらに威力を上げて撃ち返したことを考えると、まだまだ学習しきれていないのかなと考えられます。
その理由は、
- レプリカは遊真のお目付役で遊真のそばを離れることなんて想定していない
- 印の生成や多重印・合成印の技術が複雑すぎる
の2つが考えられます。
レプリカは遊真のお目付役で遊真のそばを離れることなんて想定していない
印の使用はもともとレプリカの技術なので、BBFにもあるとおり遊真が使う場合はレプリカが行うよりも時間がかかります。
なので、戦うときはレプリカと共闘して役割を分担するのが普通で、よっぽどの理由がない限りは、遊真が1人で全部やることなんて考えていないのではないかと思います。
たとえ学習して完璧に使いこなせるようになっても、いざ戦いとなれば今まで通りの役割分担で戦うでしょう。
そういったことから、遊真はレプリカの技術を学習する気があまりなかったのではないかと考えています。
印の生成や多重印・合成印の技術が複雑すぎる
シンプルに印を扱うのはとても難しく、何年一緒にいても学習しきれないのではないかとも考えられます。
作中最強クラスのキャラクター・ヴィザ翁はレプリカを見て、
多彩で複雑な攻撃に合点がいきました
と評していました。
歴戦の猛者であるヴィザ翁からみても、トロポイの自律トリオン兵というのは技術力に優れているようです。
このことから、その優れた技術力をなかなか学習できなかったのではないかと考えられます。
グラスホッパー
B級ランク戦ROUND2の前日に緑川に教わったグラスホッパーですが、実戦でしっかり使いこなしています。
鋼に言わせれば、まだ緑川の方が素早いみたいですが、十分だと思います。
おそらくソロランク戦で実際に緑川と戦いながら教わったのだと思います。
そこには、遊真の「勝ちたい」という意思があったと考えられますね。
マンティス
カゲのマンティスを見ただけでコピーしてしまいました。
言ってみれば、スコーピオンでの全攻撃(フルアタック)なので、トリガーセット的にも普通に可能だったことが習得の速さにつながったのもあると思います。
ですが、一度目の前で見たときに興味を示し、どうやってあの射程を出したのか考えていますね。
帰ってからけっこう考えたんですかね?
そしてランク戦ROUND5の本番で二宮に対して放ちましたが、惜しくも届きませんでした。
その次のランク戦ROUND6で香取ちゃんに使ったときはしっかり当ててポイントを取ることができています。
実戦2回目で自分のものにするって相当な学習能力だと思います。
それほど習得したかったと考えられますね。
もちろんROUND5~6までの間にカゲとのソロランク戦で学んだと考えることもできます。
スコーピオン使いは結構いるのにマンティスを使える(使う)人はカゲしかいないことを考えると、相当難しいんだと思います。
風間さんならできるのだろうと思っていますけど、チーム戦術的にマンティスの射程は必要ないのでしょう。
人間関係
遊真がこっちの世界に来てからすぐにチンピラたちとの衝突が何度かありましたが、19巻ではカゲにお好み焼きに誘われるようになりました。
これも立派な成長だと思います。
人間関係に関する遊真の「意思」ですが、本人にそのような「意思」があるような描写はありませんでした。
しかし、修は遊真の行動から
こちら(日本)に合わせようという「意思」を感じています。
日々の学習のおかげで19巻のシーンが生まれたのだと言えます。
自転車に乗る
これは遊真が学習できていないものです。
遊真と千佳が初めて会ったとき、自転車に乗る練習をしています。
その成果がBBFの質問コーナーにて書かれています。
ざっくり言うと、
かなり乗れるようになり、河原を爆走し、川に落ちている
というものでした。
そこにはフラフラしながら自転車に乗っている遊真の姿も描かれています。
自転車の練習をして、原作中の時間軸で1ヶ月程度経っているのに乗れていないんですよね。
グラスホッパーやマンティスは数日で習得できるのに自転車は習得できていないことになります。
この差は何でしょうか?
やはり、そこに学びたいという「意思」があるかないかだと考えています。
実際に遊真はボーダー本部に出かけるときは基本誰かに送ってもらう形なので、自転車に乗る必要がないんですよね。
だから、自転車に乗れるようになりたいという「意思」がなくなったのかなと思います。
自転車の練習をしていたときは、まだボーダーに入っていないので、ボーダーに入ってからはソロランク戦や小南からなにか学びたいという「意思」の方が強いのかなと考えられます。
遊真の「意思」について
遊真の「意思」について思うところがあるので書いていきます。
レプリカが遊馬と一緒にいたとき、遊真に対してよくこの言葉を言っている印象があります。
「それを決めるのは私ではない、ユーマ自身だ。」
これは最初、ただのお目付け役だからかなと思っていました。
ですが、学校に遅刻ほぼ確定のときや修を助けるときの遊真の
「トリガー使っていいか?」
対してレプリカは
「それを決めるのは私ではない、ユーマ自身だ。」
と答えています。
遊真の黒トリガーは常に起動状態なのでトリガーを使うかどうか聞く必要はないのです。
それでも聞くということはおそらく「学習能力または学習の成果を使っていいか」の確認をしていると考えられます。
それに対してレプリカは遊真自身で決めるように促しています。
これは遊真への意思確認だと考えています。
おそらく遊真は自分の黒トリガーの能力についてまだ理解しきれていない可能性もあります。
遊真本人だけでも強いとは一度も言ってないんですよね。
「俺とレプリカなら・・」
と言っています。
レプリカあっての遊真の黒トリガーという認識なのかなと思っています。
まとめ
遊真の黒トリガーには「学習する」という能力があります。
そして、その学習能力を使うには遊真の「意思」が必要になると考えられます。
学ぼうとする「意思」が感じられるものはしっかりと習得しています。
これからも遊真自身の「意思」に注目です。








